腰痛と並んで首から肩周辺にかけてコリや痛みを感じる方も多く鍼灸治療を受けられます。以下によくある慢性的な首コリや肩の痛みの施術の流れを説明します。
慢性の肩コリには仕事などで手をよく使う方、パソコンなどで目を使う方はもちろんそうですが、その他にも常に緊張しやすくリラックスできない方、胃腸の弱い方、冷え症の方などでも肩がこりやすくなります。
施術の流れ
1.カウンセリング
初診時は、問診票に症状・生活習慣などをご記入いただきます。
その後、問診にて詳しくお伺いいたします。気になる症状についてなんでもご相談ください。
肩こりの原因は人それぞれです。一人ひとりの症状にあわせてプランを決定いたします。
2.着替え
当院では、患者様の症状に応じて、頚肩から背中、腹部、肘から先、膝から下にあるツボに鍼をします。そのため、これらの部位が容易に出せる服装が望ましいです。施術時は、バスタオルをお掛けしますのでご安心ください。また、施術室は個室になっておりますので、着替えを持って来ていただければ、着替えていただくこともできます。女性の場合、ノースリーブやキャミソール、裾の広いズボンやハーフパンツなどで施術を受けられる患者様が多いです。
男性の場合
「上半身は裸で、下着のみ」が望ましいです。ズボン着用の場合は膝までめくりあげられるものでお願いします。
3.鍼灸治療
<うつ伏せから始める場合>
疲労が原因の場合でも全身のバランスを整えることが重要なので、肩などの局所よりも先に背骨に沿って両側にある内臓の調子を整えるツボと手足にあるツボに施術し、しばらくそのままにします。施術をしている間にスーパーライザーを照射します。
その後で肩周辺の筋肉を緩めてから仰向けでお腹と手足のツボに施術し全身のバランスを整えていきます。
<仰向けから始める場合>
内臓の不調やホルモンバランス、自律神経の乱れに原因のある場合は仰向けから施術を開始します。
仰向けからお腹と手足にある内臓とホルモンバランスを整えるツボに施術し、しばらくそのままにします。
施術をしている間に スーパーライザーを照射します。
次にうつ伏せで背骨に沿って両側にある内臓の調子を整えるツボに施術し、しばらくそのままにします
4.生活上のアドバイス
食事や運動について簡単にお話し、終了となります。
その後着替えが必要な場合は着替えていただき、初診の場合は診察券をお渡しいたします。
会計をしていただき、次回の予約についてお伺いします。
治療の間隔は、単純な疲労が原因の肩コリの場合は比較的少ない治療で効果が出ることが多いですが、ストレスやホルモンバランス、自律神経の乱れに原因のある場合は体質の改善をしていく必要があるため、よくなるまでに回数は多くかかりますが、2~3回の治療で効果は実感できます。
Q & A
Q.はりは痛くないですか?
A. 個人差はありますが、髪の毛ほどの細さの鍼を使用するため痛みを感じる方は少ないです。部位によっての違いもあり、蚊に刺されたときのようにチクッとする箇所もありますが、何も感じない箇所もあります。
Q.使用する鍼は使い捨てですか?
A.当院では、ディスポーザブル(使い捨て)の鍼を使用しています。
使い回しをすることはありません。そのため、感染症などの心配はございません。